皆さん、こんにちは!CGKの半田と申します。
今回は私がCGK「巻き薪ストーブ」の開発秘話について書いてみようと思います。
ドイツ製ウッドストーブにインスパイヤされて・・・
実はこの「巻き薪ストーブ」は某ドイツ製ウッドストーブからインスパイヤされているんです。
そう、あの四角い筒状になったウッドストーブです。分かる方も多いと思いますが、やはりあのウッドストーブは良く出来ていますね。煮炊きやバーベキュー、焚き火はもちろんアルコールストーブも使える多機能なウッドストーブです。そしてUL系ギアの中にはコンパクト性を重視し過ぎて利便性を犠牲にしていると感じるものもありますが、これはソロには丁度良いサイズ感なのです。そして仕舞寸法も申し分ない!
そんな非の打ち所がないと思われるウッドストーブですが、ステンレスだと800g程でちょっと重たい印象・・・。しかも、1万円台のソロ用ウッドストーブはこれからキャンプをやってみようという人たちには少し手が出しづらいかなと思いました。チタン製だと軽くなりますが価格がさらに高くなります。
なんとか軽く、手が届きやすい価格にできないか?
製品の価格が高ければ、キャンプを始めてみようと思った人たちは購入に躊躇してしまうと思います。CGKはソロキャンパー向け製品をコンセプトにしている以上、そういった初心者にも比較的手軽に手に取ってもらえる価格にするということも使命だと考えています。そうして裾野が広がっていけばwin-winになると考えるからです。
そうして価格のことを考えると、ドイツ製であるということも価格が高いことの要因の一つだろうと考えました。
「ならば国内メーカーが作ってみたらどうだろうか?」「作るならさらに軽量化もしたい・・・」
そんな想いから巻き薪ストーブの構想が始まりました。
火起こしえんとつA4からヒントを!
どういうサイズ感、形状にするか。
サイズ感は間違いなく同様のサイズにした方が良いに決まってると思い、某ドイツ製ウッドストーブと同等に。
では形状はどうするか?
そういえば既に販売している「火起こしえんとつA4」はぺらぺらのステンレス板を巻いて筒状にして火起こし器として機能しています。筒状なので煙突効果も高く、燃焼効率も抜群に良いのです。
なら「巻き薪ストーブ」も筒状にすれば良いのでは?
という発想に至りました。
薄いステンレス板を巻いて筒状にするウッドストーブ
ざっくりとした構想が固まり、ここから何度も試作を重ねて形にしていきました。
ぺらぺらのステンレス板を巻いてウッドストーブにするという構想はありましたが、実際は板厚を何mmにすればいいか等、分かりません。何パターンか試作をしてみて組み立て易さ、強度等を検討し、本体外側プレートは0.2mmのステンレス板を採用することにしました。
そして焚き火も炭火も使い分けができるように、またアルコールストーブも使用できるような機能も踏襲しました。
焚き火ポジションでは煙突効果ゆえの豪快な焚き火をすることができます。炭火ポジションで炭火焼してると、もうその姿は組み立て式携帯七輪のようです。
仕舞寸法もコンパクトになるように工夫し、最終的にはB5サイズ程度になるようにしました。
そうして試作とテストを何度も重ねていき、ついに「巻き薪ストーブ」は完成にまで至ったのです。
価格も¥5,980(税込)(発売時)と某ドイツ製ウッドストーブと比べると安価にすることができ、満を持して発売することになりました。
発売、そしてFUKUさんに紹介される
巻き薪ストーブが発売になりほどなくして、なんとYutuber FUKUさんに紹介されました!
FUKUさんは巻き薪ストーブの魅力を十二分に伝えてくれていました!
開発者として、YouTube画面を見ながらシビれたのを今でも覚えています。
そしてこの動画中の発言で、次の「巻き薪ストーブL」構想が動き出したのは言うまでもありません・・・(そこはまた今度)
この後、たくさんの方に購入して頂き、ソロにぴったりなコンパクトウッドストーブとして評価して頂けました。
実はまだまだ改善する余地はあると思います。多くの人に使って頂いてフィードバックをもらい、それを製品に反映してまた世に送り出せたらいいかなと思っています。
ぜひ改善点等あればお気軽にお問い合わせ頂けたら幸いです。
ではまた!